SDGsに取り組むには、まずは世界と日本の取り組み状況を把握する
2020/06/24
SDGsに取り組むうえでは、まずは世界の取り組み状況とわたしたち日本の取り組み状況を知ることが大切です。
何が取り組みとして進んでいてまた進んでいないかを把握することをしなければ、暗闇のゴールを目指して取り組むことと同じです。
今回は「SDGsに取り組むには、まずは世界と日本の取り組み状況を把握する」についてご紹介します。
世界162カ国のSDGsランキング
国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)とドイツのベルテルスマン財団が公表している「The Sustainable Development Report 2019」があります。
この資料では、世界162カ国のSDGsの取り組み状況、国別ランキングなどを把握することができます。
上位国はデンマーク、スウェーデン、フィンランド、フランス、オーストリア、ドイツ、チェコ、ノルウェー、オランダ、エストニアと欧州諸国がランキングに入っており独占状態です。
一方、下位国は中央アフリカ、チャド、コンゴ民主共和国、ナイジェリア、マダガスカル、リベリア、ハイチ、シエラレオネ、ニジェールとアフリカ諸国が多くランキングされております。
アジア諸国をみると、韓国が18位、中国が39位でした。
では気になるわたしたち日本はどの位置にランキングされているか、わたしたちの日本は15位でした(2017年は17位、2018年は15位)。
世界各国のSDGsの達成状況
SDGsランキング上位のデンマーク、スウェーデン、フィンランド、フランス、オーストリア、ドイツ、チェコ、ノルウェー、オランダ、エストニアなどであっても、上の図のとおり、2030年のSDGs達成にはまだまだほど遠い状況です。
世界全体でも未達成が多いってびっくりされていらっしゃる方もいるかと思いますが、これが現状です。
ご覧のとおり、上位国でもまだまだ達成にはほど遠いということは、SDGsの取り組みをさらに加速化させることが大きな課題にあげられています。
「13.気候変動に具体的な対策を」、「14.海の豊かさを守ろう」、「15.陸の豊かさも守ろう」は特に推進していく必要があります。
日本のSDGsの達成状況
日本のSDGsの達成状況は、「4.質の高い教育をみんなに」、「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」は達成到達地点にあります。
しかし、この2つのみ達成到達地点にあり、その他15は未達成ということです。
特に「5.ジェンダー平等を実現しよう」、「12.つくる責任つかう責任」、「13.気候変動に具体的な対策を」、「17.パートナーシップで目標を達成しよう」はまだまだほど遠い状況です。
このように世界各国と日本のSDGsの状況を把握することをご紹介しましたが、まずは世界と日本のSDGsの取り組み状況や達成状況を把握することからはじめていきましょう。
SDGsの取り組みを企業で進める、学校で進める、個人で進めるなどそれぞれのフィールドでおこなううえでもわたしたちが住んでいる日本はどんな状況か、また世界の状況はどんな状況か、アリの目ではなく、まずは鳥の目になって俯瞰しておくことです。