日本は世界で睡眠時間が最も短い国である
2020/12/10
日本は世界で睡眠時間が最も短い国であることはご存じでしょうか?
今回は、「日本は世界で睡眠時間が最も短い国である」についてご紹介します。
OECDの研究:世界と日本の睡眠時間
OECDの「 Gender Date Portal 2019」によると、先進7か国で最も睡眠時間が短い国は日本であるという結果が公表されています。
日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、イギリスの8時間28分、フランスの8時間32分、スペインの8時間36分、アメリカの8時間47分と比較して1時間以上も短いことが分かります。
「OECD時間当たり労働生産性の国際比較」では、日本は主要先進7か国の中で最下位であり、睡眠時間が労働生産性と大きく関連しているのも納得ではないでしょうか。
ミシガン大学の研究:世界と日本の睡眠時間
ミシガン大学の研究によると、日本人の平均睡眠時間が最も短いことが分かっています。
同チームの研究では、スマートフォンアプリ「ENTRAIN」を通じて、世界100カ国の15歳以上の約6000人の就寝時刻や起床時刻を収集して平均睡眠時間を調査しました。
その結果、日本とシンガポールの平均睡眠時間は7時間24分と最も短く、オランダの8時間12分が最も長いという結果が出ました。 同チームは理由として、国ごとの社会的なプレッシャーによる影響が強く、体内時計の働きが弱まることで就寝が遅くなり、睡眠時間の減少につながると見解を出しています。
また睡眠時間が最も短い年齢・性別は中年男性で、7~8時間を下回っていました。
女性は男性より睡眠時間が長く、全体の平均を約30分上回っていることもわかりました。
NHK放送文化研究所の研究:日本の睡眠時間
NHK放送文化研究所の「2015年国民生活時間調査報告書」によると、国民全体の1日の睡眠時間は、平日7時間15分、土曜日7時間42分、日曜8時 間3分で、平日<土曜<日曜の順に長くなっています。
性別・年齢層別にみると、睡眠時間が短いのは平日の男性30~50代、女性40代・50代であり、最も短い女性50代は6時間31分でした。
2010年と比べると、国民全体で睡眠時間に大きな変化はなくここ数年で同一の睡眠時間であることもわかりました。
以上3つの研究から日本の睡眠時間を考査してみました結果、日本と世界と比較して睡眠時間が少ないことが分かるかと思います。
睡眠時間は仕事の生産性に大きな影響を与えるものですし、しっかり休んでしっかり働きたいものですね。