部下育成に効果的な教育における4段階法
2020/10/12
前回、「山本五十六から学ぶ:教育における4段階法は部下育成において有効である」をご紹介しました。
今回は、労働安全衛生教育においてこの手法をどのように展開していくのか、「部下育成に効果的な教育における4段階法」をご紹介します。
教育における4段階法のベースとなるもの
教育における4段階法のベースとなる考え方は、前回ご紹介しました山本五十六の名言がルーツです。
五十六は、部下育成において以下明言しています。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
第1段階:導入
導入では、心の準備(動機づけ)をさせます。
いきなり本題に入って教育をおこなうと本人は心の準備やなぜ呼ばれて教えられるのかなど分からないままはじまることになります。
作業の重要性、作業の意義、メリットなどを話し合い、本人が覚えたい、習いたい意欲を起こさせることからはじめます。
ひと通りやってみせて、手順、急所(カンとかコツ)を理解させていきます。
第2段階:提示
提示では、説明してやってみせます。
安全、品質、能率の急所(カンとかコツ)を強くj印象づけて、理解や納得するまで何度も繰り返します。
作業方法、急所を話して納得させます。
第3段階:適用
適用では、やらせてみせます。
やらせながら習得させ、実際に身についたか確かめていきます。
実体験としてやらせることは、作業を覚えるうえで非常に有効な方法で本人の自信にもなります。
本人が習得していればできますし、習得が未熟であればできないということが可視化される段階でもあります。
第4段階:確認
確認では、あとをみます。
わからない、やれない点を把握し、教え方にどのような問題があったかを反省し、追指導をおこないます。
できればほめて自信を持たせたり、承認をしたりします。
まとめ
このように「部下育成に効果的な教育における4段階法」は導入→提示→適用→確認という順でおこなっていきます。
導入→提示→適用→確認の一連のサイクルを回して追指導が必要な場合は、導入→提示→適用と戻って回し続けていきます。
ぜひマネジメントに取り入れてみてください。