寓話から教訓を学ぶ「6人の盲人と象」
2020/07/06
インド発祥の寓話で数人の盲人が象の一部だけを触って感想を語り合う「6人の盲人と象」があります。
「6人の盲人と象」という寓話を通じてわたしたちは視野を広く持つことの大切さを学ぶことができます。
今回はビジネスにおいて視野を広げることの大切さを寓話を通じてご紹介します。
6人の盲人と象の物語
ある日、6人の盲人が象を触ってその正体を突きとめようとしました。
1人目は象の鼻に触り、「象とは蛇のようなものだ」と言いました。
2人目は象の耳に触り、「象とはうちわのようなものだ」と言いました。
3人目は象の足に触り、「象とは木の幹のようなものだ」と言いました。
4人目は象の胴体に触り、「象とは壁のようなものだ」と言いました。
5人目は象のしっぽに触り「象とはロープのようなものだ」と言いました。
6人目は象の牙に触り、「象とは槍のようなものだ」と言いました。
それから6人の盲人たちは長いこと言い争い、それぞれが自分の意見を譲りませんでした。
このお話から学べること
この話には6人の盲人が登場してきました。
盲人達は、それぞれゾウの鼻や牙など別々の一部分だけを触ってその感想について語り合います。
その結果、触った部位によって感想が異なるため、各人が正しいと主張して対立します。
しかし、どれも間違ってはおらず正しい主張でもあります。
この寓話を通じて学べることは、「木を見て森を見ず」ということです。
わたしたちは、出来事やひとの一部を切り抜いて理解したつもりで言動や行動として表現してしまうこともあります。
一部を切り抜いて主張するのではなく(これを確証バイアスと言います)、人の考えや意見に耳を傾ける大切さを教えてくれているのではないかと思います。