拡張形成理論からポジティブ感情を高める大切さをひも解く
2021/10/04
拡張形成理論についてご存じでしょうか?
拡張形成理論は、ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソン教授が提唱している理論で、ポジティブ感情を高めることによってわたしたちが得られる様々なリソースについて説明してくれています。
今回は、拡張形成理論から見たポジティブ感情を高めることによって得られるリソースについてご紹介していきます。
拡張形成理論とは
拡張形成理論(Boerden-and-build theory)とは、ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソン教授が提唱している理論です(Fredrickson,2001)。
フレドリクソン教授は、ポジティブな経験をすることによって自分の考え方や物の見方が広がり、意欲的に関わろうと思い活動のレパートリーが広がると説明しています。
意欲的に関わろうと思い活動のレパートリーが広がると、様々なリソースを形成することができ、身体的(健康)、創造的、知的(スキル)、心理的(思考の幅)、社会的(より良い関係性))が形成されるとしています。
これらのリソースを形成することによって、好循環サイクルをつくることができ、自己成長へとつながることからポジティブなスパイラルに入ることができるというわけです。
つまり、良い影響が次々に波及するというカスケード効果をもたらすことができます。
良い気分のときに好奇心が強まり、人付き合いが良くなり、創造性が高まり、健康的になる。免疫力が高まり、心臓血管系が良くなる。そうなると問題解決機能が高まり、難しい仕事でも取り組むことも期待できます。
拡張形成理論は、ポジティブ感情を高めることによる様々なメリットについて納得のいく説明がされています。
ぜひご参考にしていただきましたら幸いです。