「ご安全に」という言葉はご存じでしょうか?
2021/01/18
「ご安全に」という言葉はご存じでしょうか?
建設業の作業に従事していると誰もが知っている言葉です。
製造業においても「ご安全に」という言葉を知っている方は半数以上はいらっしゃるのではないでしょうか?
「ご安全に」とは
「ご安全に」という言葉は、製造業・建設業の現場での安全意識の高揚・喚起するために、挨拶運動として展開した安全活動です。
元々は、ドイツの炭鉱夫たちの間で使われていた「ご無事で(Gluck auf,グリュックアウフ)」という挨拶が由来とされています。
この挨拶を1951年、住友金属工業株式会社(現・日本製鉄)製鋼所製鋼課の大中副長(当時の役職)が、現地で知り、帰国後の昭和1953年に住友金属工業で
「ご安全に!」が使われてその後、鉄鋼業界を中心に広まりました。
1956年には、三菱炭鉱労働組合連合会会長の松尾亀一氏が、国会で以下のように説明しています。
「私どもがお互い現場で働いておりますときに、仕事から上ってくる者と、これから交代で入って行く者と出会いましたときに、あいさつはどういうことを言うかというと、「御安全に」ということを九州ではいいます。
つまり「安全に働いてこいよ」というわけです。
私どもが仕事場から上ってくる、向うから二番方の連中が入ってくると、坑道で出合いますと、そのあいさつは「御安全に」ということです。
そのような危険な状態のもとで働いておるがゆえに、あいさつは「御安全に」と言う。」
2007年「建設業に働く若者からのメッセ-ジ」では、「今日もご安全に!!」が厚生労働大臣賞に輝きました。
相手の無事を願う「ご安全に!」
相手を思いやる気持ちがあり、安全意識を喚起させられる前向きな言葉。
素敵ですね^^
初めて知ったみなさまもぜひ使っていきましょう。
今日も一日ご安全に!